建築について学ぼうとするときに、最も挫折する人の多い分野が「木材」でしょう。
その理由は単純に樹種が膨大だからです。
それだけではなく、「適材適所」という言葉があるように木によっての特徴の違いもあります。
どこにどの材を使用すればよいのか、正解が分からない状態に陥りやすいのです。
それを象徴するかのように、木材に変わる素材である「建材」が多用されています。
木目シートやフローリング材などがそれにあたります。
木材の知識は建築士にとっておおきな「差異性」となります。
そもそも木の事を良く知らないから・・・
もしくはクレームを恐れるあまり新建材ばかり使って見た目だけの家を設計していませんか?
使う部材が新建材で良いとなれば、最後に待っているのは「デザイン」という名の価格競争だけです。
そこに、木が持つ「経年変化と共に同じ時を過ごす」や
「天然木だけがもつ言葉に出来ない快適さ」等の付加価値を付ける事で
あなたの建築士としての価値はグッと上がるのです。とにかく木の正しい知識をつけて欲しいのです。
こだわるお施主さんの場合、とても木に詳しかったりします。
家は一生に一度の高い買い物ですからキッチンや間取りだけでなく
見える木材にこだわるお施主さんも増えています。
もしかしたらあなたのもっている木の知識が、お施主さんに負けることもあるでしょう。
そんな人に設計をお願いしたいですかね?
私だったら「本当にわかっているんだろうか?」と不安になりますが・・・どうですか?
ですが、いざ学ぼうとしても「〇〇科で〇〇属で・・・」という情報がメイン・・・
これでは覚える気が起きませんし、頭に残ることもありません。
本サイトは、一般の木を使いたい方々が木材のエッセンスを理解いただけるように記述しております。
さらに建築士や大工を目指している方々にも、
お客様の生活にとって最良の提案をしていただけるよう記述しております。
木材は先述のとおり種類が多いことから、覚えるのは大変に見えてしまいます。
しかし、使いたい木材、手に入りやすい木材を絞っていけば、木材を覚えるのは難しくありません。
また、そのことが他の多くの木材を理解するのにも役立ちます。
一方、建材も無数に存在します。
建材のすべてを木に置き換えるのは現実的ではありません。
当サイトをお読みいただき、木材についてと、それに合う建材の知識をつけていただければと思います。
本サイトは「木材」を知識ゼロの状態から学ぶことを想定しています。
専門用語を用いる場合はその前に説明を加えスムーズに理解できるようにしてあります。
また、専門用語リンクも貼ってありますのでそちらでさらに知識を深めていただくこともできます。
当サイトを、より専門的な木材知識を学ぶための最初のステップとして活用してください。
当サイトを読んだ後に、専門のサイトや専門書を読めば、その理解度は格段に進んでいるはずです。
多くの方が木材を使うというハードルを乗り越え、興味をもって学んで使っていただくための
きっかけになることを願っています。