木材にも等級がある!
野菜などの農作物などのように木材にも等級が存在します。
野菜などで例えると、例えば「不揃いなサイズのもの」だったり「曲がったキュウリ」だとかですね。
おせんべいでいうと、製造過程で割れてしまったものとかがそれにあたるでしょうか。
いわゆるB品のような扱いとされていますよね。味は変わらないのに・・・
実は木材にも等級があるんです!
「節」による等級分け
節とは、「枝」の後です。材木業界の中では節が無いもののほうが希少性が高いため高価になります。
一等材
一等と聞くと「一等賞」のように、なんだかよさそうな響きですが、木材業界では実は比較的安い等級です。
基本的に材には節が含まれていますので、壁の中に隠れ、見えなくなる建築材に多く使用されます。
抜けた節後(抜け節)があることもあります。
小節(こぶし)
この小節より上の等級は、腰壁やフローリング等目に見える場所に使われる事が多いです。
2cmぐらいの節が点在している感じです。
上小節(じょうこぶし)
1センチぐらいの小さな節が少しある感じです。
無節(むぶし・むじ)
まったく節のない材料です。希少性が高いため高価になります。
木材業界的には一番上のグレードです。
小節と上小節について「感じです」と表記してあるのは、製材所によって等級の付け方が微妙に違う為です。
JAS材でない物に関しては節に関してコレといった完全完璧な規格は無く、
材料を生産している製材所の基準で等級が付けられています。
節についての説明はコチラにまとめてあります!
「角取り」による等級分け
節だけでなく、角取りでも等級分けがあります。
一等・バタ角
材料に丸みがあります。小さなサイズの木から作る為です。
建築ではなく、土木や資材を置くための敷材として使われます。
一等上・特一等
材料に若干丸みがあったり、角取りは良いが割れが入っていたりします。
特等
四方とも角がしっかりあります。ピン角とも言います。
等級とは関係ないけれど・・・「欠点」について
木は生き物なので様々な欠点が出ることがあります。
「腐り」
木は生き物なので、腐ることがあります。業界では「ふけている」とも言います。
いくら節が無くてピン角でも、腐っていると価値は落ちます。
例外としてスポルテッドという希少性のある材料として扱われる事もあります。
スポルテッドについてはコチラ
「割れ」
流通や保管中に木の乾燥の過程で割れてしまうものもあります。
使用用途にもよりますが、価値は落ちます。
「アテ」
木が斜面に生えている関係で「アテ」があるものがあります。
このアテは加工や乾燥の過程で変形を起こしますので、嫌われます。
「虫食い」
虫に食べられている材料も、嫌われます。
「アオ(カビ)」
アオが入っている材料は、若干青っぽかったり黒っぽかったりします。
木としての性能には問題ありませんが、見た目から嫌われます。
「乾燥具合」
等級ではないけれど、乾燥によっても値段が変わります。
銘木などは、乾燥していればしているほど高価になります。
製材所によってつけられる等級の差にばらつきがあったり
新しい等級があったりしますが、おおよそこのような感じです。