工務店さん「その材は手に入れられないよ」
工務店さんから、使いたい希望の材料が手に入らないと言われたことはありませんか?
私の所に来る悩みの中で多いのがこの手の「使いたいものが手に入れられない問題」だったりします。
例えば○○県産材だったり、寸法の細かい指定の床材だったり、一枚ものの板だったりですね。
建材であれば、メーカーさんが作っている物なので、どこの工務店さんでも手に入りますが、
なぜか、木材はそうはいきません。
今ではさまざまな材料が出回っており、通販でも手に入れられるような時代になってきたというのに、
なぜこのような事が起こるのでしょうか??
それは、この業界と特有の「材料の流通の構造」にあります。
手に入らない理由は「赤い矢印の途切れ」
下の図は木材の流通の構造を説明したものです。
山からお客様のところに届くまでは、様々な業者が関わっています。
ここで注目するべきなのは、この縦の赤の矢印です。
これが一つでも途切れると、あなたが使いたい木材はあなたの所へ届きません。
そして、工務店さんが言う
「その材料は手に入らない・手に入れられないから、代わりに○○を使いなよ」
というセリフは、この赤の矢印が途切れていることを意味します。
この赤の矢印の正体は何なのでしょうか?
赤の矢印の正体は「おつきあい」
この赤の矢印は「仕入れ先」です。
例えば、材料は⑥の材木屋さんから⑨の工務店さんに材料が流れます。
⑨の工務店さんの仕入れ先は⑥の材木屋さんになるのですが、
⑥の材木屋さんに取り扱いが無い材料は「無い」事になりかねません。
それは、⑤の製品問屋に取り扱いが無い事を意味しています。
もちろん材木屋さんによっては、お客さんの為に必死で探してくれるところもあります。
ですが、「無い」と言われるからこそ、顔も知らない私に相談がきたりするのだと思うのです。
今の木材業界は、この赤の矢印がそれぞれでうまくつながっていないと感じます。
材木屋さんには「得手不得手」があります。
一口で材木屋といっても、取り扱い材や持っている知識には得手不得手があります。
それはそうでしょう。
木だけでも6万種もあって、そのなかで木材になり得るものでも約200樹種
全ての木材の在庫があって、すべての木材に関して詳しい材木屋さんは存在しません。
工務店さんはその中でも
自分たちのお客さんのニーズに合った材料を取り扱う材木屋さんを仕入れ先に選んでいます。
一枚板や、和室の材料など、見えるところに使う材木は「銘木屋さん」が強いですし、
逆に、一般建築材は一般的な材木屋さんが強いです。一般的な材木屋さんの中でも取り扱い材が違ったりします。
工務店さんからの材料供給だけに頼らず、自らお近くの材木屋さんに問い合わせをしてみてはいかがでしょうか?
製材所に連絡をしてみるのも手です
気に入った材料をひいている製材所が分かれば、その製材所に直接
「どこを経由すれば買えるのか?」を聞くことで解決できる場合があります。
もし、教えてくれなかったら下のフォームからご連絡を頂ければ対応いたします。
このサイトを参考に材木屋さんを調べてみて下さい!
このサイトでは、地域と取り扱い材から木材業者を検索する事ができます。
あとは、電話などをして「○○な材料が欲しい」と問合せをするだけです。
中には工務店にしか売らない材木屋さんもおります。
また、一般のお客様に売るにしても昔ながらの横柄な態度の材木屋さんも存在します。
そんな時は別の材木屋さんを探してみて下さい。
材料に困ったらコチラにご連絡下さいませ!