JAS材のラベルの見方について

JAS材についているラベルの表記

JAS認証材には下の写真のようなラベルが付けられています。
その表記について説明していきます。

樹種

これはそのままの意味ですね。

この材料はスギなので「スギ」と表記されています。

そのほかにJAS材認定されている製材品の樹種は
ヒノキ ヒバ スギ カラマツ ベイヒ ベイスギ ベイヒバ
ベイマツ、ダフリカカラマツ、サイプレスパイン 等があります。

(合板やLVLなどのエンジニアードウッドは別で、ここでは無垢の製材品の説明です)

種類

JAS材の製材品にはさまざまな種類があります。

種類の欄に表記があるものは主に構造用製材となります。

甲Ⅰ・・・ 構造用Ⅰという区分のことで、概要としては
木口の短辺が36mm未満のもの、及び木口の短辺が36mm以上で、
かつ、木口の長辺が90mm未満のものに表記されます。

甲Ⅱ・・・ 構造用Ⅱという区分のことで、概要としては
木口の短辺が36mm以上で かつ 木口の長辺が90mm以上のものに表記されます。

乙・・・  乙種構造材という区分の事で、概要としては
視等級区分構造用製材のうち、主として圧縮性能を必要とする部分に使用するものに表記されます。

乾燥

木材の乾燥の表記となります。

仕上げ材での表記
仕上げ材とは燥後、修正挽き又は材面調整を行い、寸法仕上げをした製材をいいます。
要するに、プレーナーやモルダーの加工がされたものですね。

SD15・・・含水率が15パーセント以下の物

SD20・・・含水率が20パーセント以下の物

未仕上げ材での表記
未仕上げ材とは燥後、寸法仕上げをしない製材をいいます。
要するに、ラフ材のことをいいます。

D15・・・含水率が15パーセント以下の物

D20・・・含水率が20パーセント以下の物

D25・・・含水率が25パーセント以下の物

寸法

寸法もそのまま寸法です。

単位はmmとなります。

製材工場名

最後に生産した製材工場の表記が必要です。

 

まとめ

これは構造用Ⅰのラベルの見方になりますが、

それぞれの材種で増える項目があったり、無くなる項目があったりとラベルの表記の仕方が変わってきます。

基本的にはこれだけ覚えておけばよいと思います。

 

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