「快適」は病気が治るわけではない

大きな誤解

室内に木材を使うと、快適になると様々なデータで証明されました。
ここで勘違いしないでほしいのは、
快適になるということは病気が治るわけではないという事です。
いくら木をふんだんにつかった空間にいても病気は治りませんし、
病気になる人はなります。これは事実として受け止めてください。

その昔、がんが治る森というのが流行ったそうですが、それも迷信です。
木材や自然は万能薬ではありません。

ですが、森林浴や木材を使った空間にいると「病気になりにくい」というデータがあります。

予防医学でみる木材

嗅覚、触覚、視覚という3点で木材の快適性の記事を書いてきましたが、
これに共通するのが「ストレスの減少」「血圧が下がりやすい」という2点です。

ストレス、血圧共に上昇することで心身ともにダメージを受けます。
元気がなくなって体力がなくなり免疫が下がれば、病気にもかかりやすくなることは
皆様もご存知の事かと思います。

自然環境の中で700万年も生きてきた人間が、
ここ2~300年、生理的に合わない都市環境の中で生活しているのですから、
知らず知らずのうちにストレスになっているのも仕方がないといえます。

木材はその都市からのストレスを見えない力で和らげているのです。
ゆえに「病気になりにくい」予防医学としての使い方が注目されています。

木材を使うことで快適だと感じるまとめ

「内装は木をふんだんに使いたい!」木材が好きな人もいるでしょう。
「木なんかダサい!コンクリの打ちっぱなしがクール!」木材が嫌いな人もいるでしょう。

私は木材問屋に努めている人間なので、もちろん木を使ってほしい立場にはいるのですが
無理強いはしたくないとも考えています。

私の知り合いの木に詳しい設計士の先生に
「木を使ってもらうのに木をどうやってアピールしていったらいいのか?」と聞いてみたところ

「木が嫌いな人に無理に進めるのではなく、木が好きな人に勧めていけばいいのでは?」と言われました。
たしかにその通りです。

木が生まれつき嫌いな人はいません。嫌いな人は何か後天的な理由で木が嫌いなのです。
もしくは、木の良さを異素材のほうが上回っているかどちらかでしょう。

確かに、木材をふんだんに内装につかっても病気は治りません。
ですが、空間は確実に「快適」になるのです。

異素材や建材を検討している方たちにも今一度、
木材を使うことを「心と体に問うて欲しい」と心から思います。
人間は自然の中にいるのが一番自然なのですから。

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