木材における視覚的な快適性

木目は唯一無二

木材の年輪の模様「木目」は唯一無二のものです。
同じ模様はこの世に2つと存在しません。

多くの人は、木目に「明るい」「落ち着く」「あたたかい」など
ポジティブなイメージを持っています。
そのため、建材にも「木目調」の物が多く存在します。
木目のシートが代表的でしょうか。

これは、光が木が持つ光の屈折率によりやわらげられる為です。
言い方を変えると「ぎらつかない」ということですね。
これは木目のシートではできない「木」ならではの価値と言えます。

木の与える視覚的な快適性

宮崎先生と静岡県工業技術研究所との共同研究で
ヒノキの壁を見てもらって血圧を測る実験が行われました。

実験の結果ヒノキの好きな人は血圧が下がるという結果が出ました。
ヒノキの嫌いな人は、血圧が上がりそうですが上がらなかったそうです。

これも、匂いの実験と同様、人間の本能が自然を求めていることが、
後天的に嫌いになったこととは関係ないことを証明してくれました。

室内の木材使用率実験

宮崎先生と住友林業株式会社さんとの共同実験で行われた
木材率の異なる部屋における視覚実験では、木材率の異なる実物の部屋が使われました。

それぞれ、木材率30%、45%、90%、梁と桁の40%の4種類の部屋です。
これに関しては木材を使った部屋であればすべて快適というデータがとれましたが、
木材の使用率が高くなれば視覚的な快適性が増すのかというとそうでもない結果となりました。
「ただ、やみくもに木をつかえばいいってもんでもない」
というデータが取れたともいえるのは無いでしょうか。

主観ではありますが、あまりに内装が木材だらけでも重苦しい印象を感じます。

木材の視覚的快適性まとめ

今回の実験結果からわかることは「見た目は多ければいいというわけでもない」という事でしょう。
ただ、「見た目に木材を使っている部屋は快適だと感じる」ことは事実です。
生理的なデータも取れていますし、間違いないです。

視覚的には、何のために「木材」を使うのか?を考えるべきだと考えます。
どちらかといえば、見た目的な快適性を優先するよりも、
あなただけの「部屋のデザインの一部」として木材を使ってほしいと思うのです。

木材をちょっと使ったからって、そんなにコストがかかるわけではないですしね。

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