木材における嗅覚的な快適性

木材のにおいと快適性

人間は木材の香りをかぐと、なんだかほっとします。
それは、人間が本能で自然を求めているからです。

このページでは、
人間の脳の左右前頭前野活動と副交感神経や、血圧などの「生理的データ」を元にまとめました。

においと快適性の実験①

宮崎先生と新産住拓株式会社さんとの共同研究の結果になります。
ヒノキ材をじっくり自然に乾かしたもの(天然乾燥材)と、
機械の乾燥窯に入れたもの(人工乾燥材・KD材)を使った
匂いの体に与えるリラックス効果を比較したものになります。

左右前頭前野活動が測定できる機械を付けて計測した結果

自然に乾かした天然乾燥材はリラックス効果が大きく、
人工乾燥材はさほどリラックスしなかったという結果が出ました。

この実験からわかることは、
自然の木材の匂いは人をリラックスさせる効果があるということです。
そして人工的に乾燥させてしまうとその効果は薄まるということでしょう。

においと快適性の実験②αピネンの実験

αピネンとはヒノキ材や杉材、森林中に多く含まれる代表的な匂い成分です。
αピネンを吸引すると副交感神経が上がりリラックスすることが分かったそうです。

木材はそれぞれ匂いが違います。
今回使った杉材のチップは人によって好きだったり嫌いだったりします。

好きな人はもちろん、匂いを嗅いだ後血圧が下がりリラックスしました。、
杉材の匂いが嫌いな人に嗅がせたところ、血圧が下がることはありませんでした。
しかし、嫌いなものの匂いを嗅ぐとおおよそ血圧が上がることが予想できますが上がらなかったのです。

ここからも人間の体は自然環境になじんでいる為、後天的に杉の匂いを嫌いになっても
血圧が上がらなかったのだろうといわれています。

匂いの効果と木材の利用まとめ

木材の匂いを嗅ぐと、人はリラックスします。
これが、感覚的なものではなく数値データとして存在するのは素晴らしいです。

感覚的なものだと人によって個人差が生じ、真実が声の強い意見のほうに捻じ曲げられることがありうるためです。
特にすごいと思ったのは「感情的に嫌いな人でも生理的にはストレスにならない」という点でしょうか。

この時点で木材を使わない点はないといえます。

木材には樹種によって様々な匂いがあります。
ヒノキの匂いが好きな人もいれば嫌いな人もいるでしょう。
様々な木材のサンプルを用意し、お施主さんに匂いを嗅ぎ比べてもらって
内装に使う材料を決定するというのも面白いかもしれませんね。

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