木材業界で使われている値段の単位
それがリューベ単価と呼ばれるものです。
1本、1枚いくら?ではなく、木の体積=材積で計算されます。単位は㎥です。
なぜリューベ単価というのかですが、「立米単価」(立=りっぽう 米=めーとる)
(りゅうべい単価)がカタカナになったという事です。
主に、原木市場→製材所→製品市場→材木屋さん の間で使われています。
単位は1リューベ(1立方あたり) いくら となります。
こちらの図がちょうど1リューベです。1㎡です。
計算方法はこちら!
リューベ単価の計算方法はとっても簡単!
まずは、その材料の材積(木の体積)を計算で求めます。
厚(m)×幅(m)×長さ(m)これが材積です。
例えば、厚みが3cm幅が15cmで長さが4000mの材料が欲しかったとします。
まずは、すべてをメートル単位に直します。
3cm=0.03m
15cm= 0.15m となりますので
0・03×0.15×4 = 0.018
この0.018㎥がこの材料の材積となります。
たとえば、この材料が リューベ10万円だったとしましょう。
先ほどの0.018に100000円を掛けると、
0.018×100000=1800となり
1枚当たりの単価は1800円ということになります。
あれ?高いと思ってたら意外と安い!?
先ほどの計算方法のところで「例えばこの材料がリューベ10万円だとしましょう」と書きました。
普通であれば、「この板が10万円!?!?高すぎじゃない!?」と思われるでしょう。
でも、リューベ計算だと1枚当たり1800円ほどになるのです。
これだったら納得の価格かなと思いますよね。
木材業界にいる方の多くは頭の中で一瞬でどのぐらいの金額かを計算できます。
Android専用で、リューベ単価計算アプリをつくりました。
コチラからダウンロードいただけます。
そして、意外な超高単価商品!
ちなみに私が今まで見てきた中で、思いのほか超高単価だった商品がコチラの木です。
これは、某100円ショップに売っていた「消しゴムハンコにつける取っ手用の木」なのですが、
サイズから材積を割り出して、1個100円でリューベ単価を逆算したところ・・・
なんと驚きの リューベ300万円を超えてました!
私のいる環境でいえばめったに見られないほどの超高級材のレベルの値段です。
リューベ単価から1本、1枚単価に変わるのはどこから?
材木屋さんから大工さん・工務店さん、職人さんに販売されるところから基本的に1本・1枚いくらの単価に変わるようです。
材木屋さんによってはリューベ単価で販売している材木屋さんもあるようなのです。
もしあなたが建築士さんで設計をされる方、木を扱う職人さんであればこのリューベ単価の計算方法を覚えておくと良いかと思います。そんなに難しいものでもないし、手持ちのスマホや携帯などで計算できるので。
また、上の100均の例のようにホームセンターに行って1枚あたりの価格からリューベ単価を割り出してみるのも良いかと思います。
思いのほかいい値段だったりすることに気づくはずです。
「餅は餅屋」のように「材木は材木屋」を身をもって体感できる価格になっていることでしょう。