尺貫法って聞いたことありますか?
尺貫法とは、日本に昔からある長さの単位の事です。
木材業界で多く使われているのが間(けん)・尺(しゃく)・寸(すん)・分(ぶ)の4種類です。
1分=おおよそ3㎜
1寸=おおよそ3.03㎝ = 30.3㎜ 今ではおおよそ3cmとして扱われます。
1尺=おおよそ30.3㎝ = 303㎜ 今ではおおよそ30cmとして扱われています。
1間=おおよそ1820㎜ = 6尺 (地域によっては1間2mで扱うところもあります。)
ざっくり、「3刻みであがってくんだな」とか、「3を掛ければいいんだな」
と覚えておくとよいかもしれません。
今でも基準の単位
我々が普段一般的に使っているのはcmや㎜のメートル法ですが、
建築や、住まいの業界ではいまだにこの尺貫法が基準となっています。
なので、その素材を扱う木材業界でもこの単位の寸法材が既製品として流通しています。
私のいる木材市場でも、商品を扱う際は尺貫法でのやり取りになります。
例えば「8分の5寸の2間を用意しておいて!」と言われたら
「あぁ、24㎜×150㎜×3650㎜の板材の事だな!」というような感じです。
インチやフィートについて
ホームセンターにある木材「2×4材」(ツーバイフォー材)ですが
こちらの長さの単位はアメリカで使われている長さの単位「ヤード・ポンド法」で表された寸法となります。
ちなみにツーバイフォー材は2インチ×4インチの事で38㎜×89㎜の寸法の材料の事を言います。
日本の木を使うなら押さえておくと得します!
日本の木で木材を生産している製材所の多くがこの尺貫法を基準として木材を生産しています。
いわゆる木材の「既製品」の寸法がつくられている長さの単位なのです。
何かを建てる時、作るとき、尺貫法の事を意識しておくと
材料に余計な加工をしなくて良かったり、材料そのものが手に入りやすくなったりします。
尺貫法は設計前の段階で覚えておくと良い単位と言えるでしょう。
豆知識リンク
いったいなぜ!?長さの尺度の言い方と実寸との違いの謎について