土台に適した材

土台とはこの部分です

土台は建物を支えるとても大切な部材です。シロアリ被害や腐食がおこると箇所にもよりますが、家として致命傷になる事もあります。

土台として求められる性能

土台として求められる性能
1つ目は耐久性の高さです。
腐らない材料を使う事を使うのは当たり前の事ですね。

二つ目は耐蟻性の高さです。
土台は地面に近い位置にあるため、白アリに強い材料を使うことが大切です。

土台として使われる樹種

土台として一般的に使われているのはベイツガに防腐防虫加工を施したものです。
次いで、ヒノキ、杉の赤身(心材)、ベイヒバ、国産ヒバ、クリ となります。

ベイツガに防腐防虫加工したものを注入土台とも呼ばれます。
大手ハウスメーカーもその多くがベイツガの注入土台を採用しています。

ベイツガ以外の材料は、材料そのものが耐久性と耐蟻性に非常に優れているため薬剤を注入する必要はありません。

耐久性を数字で表すと ベイツガ注入土台を基準の1とすると
ヒノキが1.3、
杉の赤身が1.2、
ベイヒバ1.5、
国産ヒバ2.5、
クリ3
となります。すべて薬品は使っていません。

値段は、
クリ > 国産ヒバ > ベイヒバ > ヒノキ > 杉の赤身 > ベイツガ注入土台
の順番となります。

注入土台ってなんだ?

一番値段も安く、一般的に一番使われているベイツガの注入土台ですが、
これは耐久性と耐蟻性に弱いベイツガに防虫防腐加工を行ったものです。

流通量が多く、コストパフォーマンスに優れる為、大手のハウスメーカーなどで多くの物件に採用されます。

薬剤の注入は木材の最深部まで行われているわけではなく、
表面の10㎜ほどが薬剤が効いている部分となります。
そのため、ホゾを切る加工などがされた部分は耐久性、防蟻性が無くなります。

この材料が土台として、問題が無いと言えばないのですが・・・
安いという理由だけで、元々腐りやすく虫にも食われやすい材料を薬剤を使ってまで使う意味があるのか?
と木材問屋的には疑問に思う点があります。
だったら、最初から腐りにくく、白アリにも食べられにくい材料を使うという手段もあります。

土台の材料オススメランキング

1位 ヒノキ
コストパフォーマンスと性能を考えたら、ヒノキが一番オススメです。
耐久性、耐蟻性ともに文句なし、薬剤も使っていないので体にも安心です。
(どんな薬剤でもすごく敏感な人は反応します)
日本には四季があります。そんな日本で育った木を使うことはとても理にかなっていると言えます。

オススメ度 ☆☆☆☆☆

2位 ベイヒバ
ベイヒバは、元々耐久性、耐蟻性にとても強い材料の為、とても土台に向いた材料です。
若干コストはあがりますが、完全に安心を手に入れる事ができるとも言えます。

オススメ度 ☆☆☆☆☆

3位 杉の赤身(心材)
杉の赤身も耐久性と耐蟻性が高めです。逆に辺材(白太)を含んでいるとそこは腐りやすく柔らかい為
白アリにも弱くなります。 流通量も多く手に入りやすい、そしてコストも低めの材料です。
産地によって特徴が違うのも面白いところです。

オススメ度 ☆☆☆☆

4位 クリ
土台の高級材としてオススメしたいのがこのクリです。
クリは紹介した中で一番耐久性と耐蟻性が高く、値段も高いです。
広葉樹で太くて真っすぐな材料が少ない為、短い材料を繋いで使う事になります。
このクリの土台の加工が出来る人を「大工」というんだ!という事を言われたこともあります。
それが出来ない人は「ダイハチ」「ダイナナ」とプロの材木屋さんの比喩されたりなんてことも。
それだけ腕のいい大工さんしか扱えない材料だといえます。
希少材で今ではほとんど流通していない為4位となりました。

オススメ度 ☆☆☆

5位 ベイツガ注入土台
一番流通し、実際に使われているのに、一番オススメ度が低いのがこのベイツガ注入土台です。
理由としては、ベイツガそのものが湿気やシロアリに弱い為です。
良い点を挙げるとすれば、安い事ぐらいだと材木屋さんはいいます。

オススメ度 ☆☆☆

何のために、その土台を選択したのですか?

家を支える最も大切なパーツである土台。
何の考えも無しに、コストだけでベイツガ注入土台を選択していませんか?

別に、ベイツガ注入土台を使うことが悪いというわけではありません。
ちゃんと、お施主さんにその理由を説明できますか?という事です。

木の特性を理解して、きちんと説明が出来ればあなたの価値はグッと高まります。
逆に、一生に一度の買い物であるマイホーム、そんな家に使われる木について勉強しているお施主さんを相手にした時に
設計段階で「なんでベイツガなの?」と聞かれたときに何も答えられないとあなたの価値はグッと下がるでしょう。

木の特徴をきちんと把握しており、代わりの選択肢を用意したりきちんとした木の説明を行える。
「この人だったら任せて安心だな」と思われる。そんな建築士さんが増えて欲しいと考えています。

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