木でのものづくりは設計から

どんなものを作りたいのか、絵で描いてみよう

まず、作りたいものを絵で書いてみましょう。
例えば、イスが作りたかったら、そのイスのイメージの絵を描いてみましょう。
本棚が欲しかったら、本棚の絵を描いてみましょう。絵自体は下手くそでも大丈夫です!

一度、紙に落とし込むと、「高さはこのくらいにしよう」だとか
「こんなものを収納したいから長さはこのくらい」など色々な事が見えてきます。
この時に、思いついたことはその紙に書いておきましょう。特に寸法的な項目は書けるだけ書いておくことが大切です。

どんな部材が必要か調べて展開図を描いてみよう

おおよそ、作りたいものの寸法が分かったところでどんな部材が必要なのか調べましょう。
例えば棚を作る場合、30㎜×120㎜×1000㎜の板が何枚、30×120㎜×2000㎜が何枚必要といった事です。

ここで展開図を描いてみましょう。
展開図を描いてみる事で足りないパーツに気付いたり、必要な金物がいくつ必要かなどを知ることができます。
必要な部材がどんなものかを全て拾い終わったら材料を決めていきましょう。

木取りを考えよう

木材には「既製品」と呼ばれる寸法があります。
既製品についてはコチラのページを参照のこと 合板にも既製品があります。
この既製品と呼ばれる寸法の材料から材料の寸法分の数量をとります。これを木取りと呼びます。

木取りで意識して欲しいのは「ロス無く使う」という事です。

例えば、4000㎜の材料が規制品であったとします。そこから2050㎜の高さの棚を作ろうとします。
すると、4000㎜の材料からは1枚しか2050㎜の板が取れないことになります。残りの1950㎜は無駄に・・・
※のこ目もあるので実際は3㎜~5㎜ほどさらに小さくなります。
そこを「6㎝ぐらい小さくてもいいや」とすることで4000㎜の板から1990㎜の板が2枚取れる事になります。

写真は少し大きめの棚を作る為の天板と底板の木取図です。1820×910という既製サイズの合板から木取りしています。

長い方を基準に木取りしていくと、材料のロスが最小限で済みます。

材料を無駄なく使うことで安くものを作ることが出来るという事です。
(もちろん、自分の好きな寸法で作るのが本当に良ければそれが一番良いと思います)

真っすぐ線を引くには 尺金(さしがね) や スコヤ という道具を使います。

 

そしたらカットをしていきましょう。
真っすぐに線を引くには材料に尺金の片方を引っ掛けて線を引きましょう。

ここまでで抑えておきたいポイント6つ

①デザイン

まず、自分の作りたいものとイメージが合うかどうかが大切です。
かといって、曲線の加工など難しいデザインは道具と腕が無いと出来ませんので
そのあたりもどう折り合いをつけていくかとういのもポイントになります。

②材料

使う材料によって、出来上がりの見栄えが違います。
どんな樹種やどんな材種を使うのかをきちんと決める事がポイントです。

③機能性

果たして、自分の望んだ機能をもつのかどうなのか というのも大切なことです。
棚を作ったのに、入れたいものが入らない!なんてことの無いようにしたいものです。

④強度と構造

強度も重要な項目の一つです。座ったら壊れるイス、収納したら壊れる棚では困りますよね。
スタイルを重視するのもわかりますが、強度が十分に保てるかどうかを考慮したうえでデザインしたいものです。
金具を使うと、基本的には強度が増すので慣れないうちは金具の使用をお勧めします。

⑤加工方法

自分の手持ちの工具で、加工が出来るのか?できなければ誰に頼めばできるのか?などを確認しておく必要があります。
例えば、プロの木工職人さんにしか出来ないような加工が必要になるとかなりの時間とお金がかかります。
ビス止めか、ホゾか、金具かどうかなど、技量と工具に合わせた加工方法を選ぶ必要があります。

⑥コスト

最後に金額です。もしかすると、作るより「近い物を買ったほうが安い」可能性もあります。

愛着という点でいえば自分で作ったほうが圧倒的に上ですが、
最終的に果たす用途が同じであれば既製品の家具などを買ったほうが良い場合もあるかもしれません。

おまけ 様々な寸法について

イスなどは人間工学にもとづいた使いやすい高さなどの寸法があります。
参考にしていただけると幸いでございます。

デスクチェアやリビング、スツールなどのイスの高さ400㎜
デスクやリビングテーブルの高さ700㎜
ちゃぶ台の高さ350㎜

文庫本のサイズ 105㎜×148㎜
新書本のサイズ 103㎜×182㎜
少年コミックのサイズ (ジャンプコミックスなど) 113㎜×176㎜
青年コミックのサイズ (B6 ヤンマガ ヤンジャンなど) 128㎜×182㎜
完全版コミックス (A5サイズ スラムダンク完全版など) 148㎜×210㎜
B4サイズ (大きな画集など) 257㎜×354㎜
A4サイズ  (写真集など) 210㎜×297㎜

本棚を作られる際は棚の隙間に若干(1㎝ほど)高さに余裕を見たほうがよいです。
棚と本のサイズがピッチリだと、日焼けはしませんが、出し入れに難ありとなります。
(私は本が焼けるのが嫌で上3㎜ぐらいあれば大丈夫だろうと本棚を作りましたが、
見事に出しづらく失敗でした・・・)

関連記事

  1. 木材に丸みをつけよう(面を取ろう)①道具紹介

  2. 木材に丸みをつけよう(面を取ろう)②やってみよう

  3. 木材のプレーナー 超仕上げ モルダー カンナ仕上げの特徴

  4. 木材を真っすぐに切断したい!③ 電動工具の使い方

  5. 木材を加工するという事

  6. 木材を真っすぐに切断したい!② 手ノコギリの使い方

当サイト 管理人

「木材・材木」のススメの管理人
あいはらの木の土橋善裕と申します。
木材アドバイザーの資格を持っています。

 

このウェブサイトは木材の流通をテーマにしたポータルサイトです。

 

日々の業務の中で
「木を買いたいけどホームセンターしかないの?」や「木のことを知りたいけど相談できる人が近くにいないか知りたい」「欲しい材料が自分の力で見つけられない」というご要望が多く、この問題を何とか解決できないかと、
「木を扱うプロの方」と「木を使いたい人」のマッチングを目的として開設しました。

 

「木を使った仕事がしたい!」「木を使って物が作りたい」「木を仕入れたい」そんなお客様から見つけてもらう為に、木材を取り扱う業者さんの無料掲載を募集しております。

掲載について詳しくはコチラをクリック!